患者の声 ~私の就職活動記~

以前の交流会にご参加いただいた方より、難病(手帳なし)での就職活動体験談をお寄せ頂きましたのでご紹介いたします。

 

 

 

皆様はじめまして、私、柴田と申します。以前、RDing福岡様が主催する交流会の方に参加し、様々な方とお会いさせていただきました。当時の私は難病を持ちながら就職活動を行っており、同じような境遇の方と、難病患者の就職活動に対して意見を交わしました

 

その後、病気の治療もおこないつつ、就職活動を続け、8月にとある企業から内定をいただき、無事就職活動を終えることができました。今回、この場をお借りいたしまして、就職に至るまでの道のりをレポートとして報告させていただくことになりました。今後、就職活動を行おうと思っている患者の方や、現在活動を行っている方に対して少しでも参考になれば幸いです。

 

就職活動をおこなうにあたり、私は主に2つの機関を利用させていただきました。

一つは、就労移行支援事業所。もう一つはハローワークです。就労移行支援事業所では、資格取得、体力作り、履歴書、職務経歴書の作成アドバイス、面接練習、電話応対や、座学など、様々な支援を受けることができました。特に私は病気を開示しての一般就労を目指していたので、書類選考や、面接の場で病気の事が少しでも不利にならないように、書類の添削や、面接の練習を繰り返しました。職員の方からは、病気があってもそれを克服できる強みがあること、病気の改善に努力を重ねていることを、企業の方に伝えられるかが重要であると教えていただきました。

 

ハローワークでは担当の方をつけていただき、病気の事や、これまでの職歴、就職活動の進め方について情報の共有をおこないました。そして、企業への選考が終わるたびに担当者と意見交換を行い、その都度、改善をおこないました。結果的に担当制というやり方が、病気の事を何度も窓口に伝える負担を減らし、かつ、問題点の改善が円滑に行えた事が結果につながったと思っております。

 

そして、企業の面接ではこれまでアドバイスをいただいたことをフルに活用し、病気を開示しての一般就労という目標を達成することが出来ました。病気を伝えると、中には難色を示される企業もありましたが、内定をいただいた企業では、初めは6時間勤務からでも問題ありませんと言っていただき、病気を開示したことが、配慮へとつながりました。職場では最初、6時間勤務から始め7時間、8時間と徐々に時間を延ばしていき、今ではフルタイムで働いています。

 

最後に、今回の活動を通して感じたことを少し述べさせていただきます。難病患者の就職活動は、いかに現在使える支援機関の情報を集め、それを活用していくかにかかっていると思います。一般の人と同様、個人で活動するには、厳しい現状があるため、支援機関との連携を密にし、使える機関を積極的に活用していくことが就労への近道だと思います。

 

同時に、難病支援を行う団体に対しては、患者にとって必要な情報を定期的に発信し、相談を受けた際には、適切な支援機関へとつないでいくことが重要だと感じました。

 

 

以上で、私のレポートを終わらせていただきます。最後までお読みいただきありがとうございました。




以上、体験談をご紹介いたしました。病気を開示し、必要な機関をうまく利用し、何よりご自身のスキルをうまく活かされた素晴らしい例です。